『風の峠〜銀漢の賦〜』は、1月15日からNHK総合テレビの木曜時代劇で20:00~20:43、中村雅俊主演で放送中です。
原作は、葉室麟の時代小説『銀漢の賦』。第14回松本清張賞受賞作品です。
タイトルの『銀漢の賦』の銀漢は、北宋の詩人・蘇軾の漢詩「中秋月」に由来。
この漢詩が、物語の重要なキーワードになっています。

暮雲収め尽くして清寒溢れ
銀漢声無く玉盤を転ず
此の生、此の夜、長くは好からず
明月、明年、何れの処にて看ん

銀漢というのは、夜空にかかる天の川のことです。
物語では、理想と矜持をもって生き抜いていく男たちそれぞれの生き様を指す言葉として使われています。
寛政期の西国の小藩である月ヶ瀬藩が舞台。

郡方見回り役・日下部源五(中村雅俊)と、画人としても世に知られる
名家老・松浦将監(柴田恭兵)を中心に物語は展開します。

幼なじみで、同じ剣術道場に通っていた二人は、ある出来事を境に袂を分かちます。
絶縁状態となっていた二人の路が再び交差する時、運命が激しく動き出し……。
源五の回想シーンにこの漢詩が使われています。

まだ10代の三人、源五、小弥太(将監)、十蔵の親友が満天の星空を見上げるシーン。
銀漢を大義ととらえた将監は、やがて大義のために十蔵を死に追いやります。
源五は親友だった十蔵の娘・蕗(桜庭みなみ)を引き取り、我が子として育てます。

スポンサードリンク


スポンサードリンク


風の峠〜銀漢の賦〜!1話あらすじと原作について

ある出来事。
将監が郡奉行だった時、将監の厳しい年貢の取立てに不満を爆発させた百姓たちが大規模な一揆を起こしました。
この騒動の先頭に立っていた農民が幼なじみの十蔵でした。

十蔵を処分することで、鎮圧に成功した将監は、この手柄をきっかけにして一気に家老へと上り詰めます。
自分の立場を優先させて親友を死に追いやった将監のことがどうしても許せず、
源五は将監に絶縁を言い渡したのです。

ある日、源五の娘のたつ(吉田羊)の娘婿、津田伊織(池田鉄洋)が源五の元を訪れます。
伊織は源五と将監の関係を探り、幼なじみと知ると、源五に将監を討ち取ってほしいと頼みます。
頼んだ伊織が驚くほど簡単に源五はこの依頼を承諾してしまいます。

源五の脳裏をかすめたのは、竹馬の友であった十蔵を自分の出世のために、
百姓一揆の首謀者ということで刑死させた将監のことです。

1話では、プロローグとして
40年前の回想シーンが数多く使われています。
源五、小弥太(将監)、十蔵の出会い。小弥太の父が陰謀により殺害されたこと。それに関連しての母の自害。
父の仇討をする小弥太に助太刀をする源五。

原作者・葉室麟の、「中秋月」の訳。
日暮れ方、雲が無くなり、さわやかな涼気が満ち、銀河には玉のような明月が音も無くのぼる。
この楽しい人生、この楽しい夜も永久につづくわけではない。
この明月を、明年はどこで眺めることだろう。

源五と将監の、それぞれの理想や矜持、
あるいは野望を持つ男たちの物語はこれからです。

スポンサードリンク